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道場開きの辞 
   澤口剛一


塾の囲碁部、及び囲碁三田会がいよいよ隆まるこの時、
今まで連綿として培われた足あとを、ひとつには囲碁研究・解説という形で残したい声あり。
自らも又、更に研究を深めたいと共鳴し、活動の根幹たる棋譜を、解説を加えて残したいと考えた次第。
思ふに棋院棋士や国際棋士の深いヨミに裏づけられた棋譜も、
読み手にしみ通る解釈・解説なしには宝のもちぐされというべく、
ひるがえって、棋士同士の互いの解説は遠慮や限りがあることを考えると 「言い切る」解説から新しい気付き、や棋力のふくらみを生み出したいと思うのである。
当面はまず韓国延世大学との対抗戦をとりあげるが、今後は、プロ・アマを問はず、好局を選んでいきたいと考えている。
総譜の克明な解説や敗着探しよりも、学びたい構想や手筋、仕掛け、といった向上のきっかけとなる内容に重点を置くつもりである。
この道場が囲碁のぶつかり稽古や切磋琢磨の機会とならば本懐である。

ご叱声歓迎。

平成23年1月
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