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ykigo204 [第3回延世大学・慶應義塾大学囲碁交流戦] DT[2010/3/6] 野呂 夏雄vs采永爽
 
この下の方に碁盤が出ます。
まず、序盤の30手ほどの手順をざっと見て、そしてその下の沢口道場解説をお読みください


<対局者紹介・kaneky7874>
2回戦の第4局。(上の碁盤(石葉)の「情報」ボタンを押すと対局情報が表示されます。)
黒は、私より数年後輩の野呂夏雄さん。碁はとても強く、感想も強く、学生時代はゼウスというあだ名だったとか。
各種学生大会で活躍し、また昭和54年の慶応全国優勝のときの選手でもありました。
社会人になってからも県代表に何回かなっています。
また、モノポリーの名手でもあり、全国大会で入賞経験あり。
囲碁部OB会の幹事として、お骨折りもいただいてます。

白の、チェ・ヨンスクさんについては、詳細は不明です。
酒が強く、カラオケもうまいという噂。(延世大はそういう人が多い)
慶応なら80点クラスの打ち手であることは棋譜から明らか。
白6目半勝ち。

<解説 澤口剛一>
黒11(D7カケツギ) 下図黒1(Q10)の三連星でありたい。以下、下図の進行で黒が打てる。

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実戦の黒11〜13の流れは白の左下が固い。白の強い左辺に黒は居を構えることにより、
まず実戦白12が右辺の黒の勢力を掣肘し
局面細分化、細碁の気配となっている。

白14(D18下一間=馬暁春じまり) ここで丁寧に腰を落とすのは遅れであろう。
下図白1として先制のハサミで左下隅をカバーする働きをみせたい。

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また前図白1で下図の黒1と攻守両用のハサミを見せてくれるなら、
下図白2として早く未開の左上辺へハサミ返して、
歩を進めれば、最も広い右辺へ歩を進めることになる。左上隅の白二子は三々に入られれば押さえつけて上辺へ替わって打つ。 済みを失っても外勢により、それほど危うくない。

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黒15(J17二間開き)  白が足遅く、堅固に構えた左上隅にへばりついた左上黒9(F17)はもはや用済みである。
軽く見て下図黒1と右辺星下を占め、先制の足を進めたい。
この場合、既に白はどこも堅固なので、Q10右辺星と高く三連星をすると打ち込まれやすいため、地を重んじる星下としたい。
このとき下図白2なら図のように右辺に5着の黒を構え、全局的に打ちやすい。(下図)

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白16(R10割り打ち) たちまち右辺を割られ、ゆっくりしたコミがかりの様相で黒はまずい。
ただし、割り打ちでなく、白R14と替わり、黒102のとき、白R11の方がさらにわかりやすく、優勢を築けた。

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黒25(Q17下がり=鉄柱) O−16上辺一間に構え、上への戦いに厚く打ちたい。このため、白26(K16 上辺肩ツキ)がぴったりとなった。
以下実戦白30までの進行のときは、実戦の鉄柱でなく、上述のように一間に構えていれば黒模様に進入した白に迫っている。
黒31(Q8) 迫力の動き出しだが、これにより、所詮、上辺白への攻めを失うことになる。

この前に、下図黒1から5までを交換してから黒7(実戦の31)と動き出す方が絡みの戦形となり得た。(下図)

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白42(N3ツケ) 右下、白の一団の安定を考えつつ、ここからコウ材を作るのがよい。

白64(M2カケツギ) まで右下が好形で封じられ、半取られとなった。解説おわり。

注意
上の方に黄色い帯でセキュリティの警告のようなものが出たら解除してください。
(ActiveXを実行しないよう云々などと表示されます。この場合は、碁盤を表示するアプレットのことをさしています。)

使い方
「│<」ボタン を押すと初手に戻ります。 「>」ボタン を押すと1手すすみます。「<」ボタン を押すと1手戻ります。
「碁盤の蓋」を押すと、着手番号の表示、非表示が切り替わります。
爆発することはありませんから、そのほかいろいろ押してみてください。

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